人工股関節置換術

人工股関節置換術(THA)は変形性股関節症や大腿骨頚部骨折による疼痛や歩行障害を改善するのに効果的な手術です。
当院では、その数ある手術方法の中でも身体への負担が少ない最小侵襲手術(MIS-DAA)を、傷の治りが美しいビキニ皮切を用いて手術を行なっております。

以前は、後方アプローチと呼ばれるおしりの後ろを12cm程度切り、大臀筋・短外旋筋群など股関節の筋肉を切ってしまう手術が行われていました。 しかし、後方アプローチでは筋肉を切ってしまうことで術後の痛みや筋力低下、脱臼が多く、時代の流れでより体への負担が少ない手術方法へと変化してきました。

最小侵襲手術(minimally invasive surgery：MIS)

当院では、その中でも最小侵襲手術MIS(minimally invasive surgery)での人工股関節置換術を行っております。 前方進入法であるDAAアプローチで、皮膚切開は８cm程度の小皮切とし、筋肉と筋肉の間を分けるように手術を行う筋腱温存手術で、筋肉を切ったり傷つけることがありません。 それにより、術後の疼痛は少なく、筋力低下もないため術翌日から歩行訓練が可能となります。 また、従来の縦型の皮膚切開では傷口が下着から出てしまい、ケロイドになったり整容面では優れませんでしたが、皮膚のしわに合わせた横向きのビキニ皮切で手術を行うことで、傷口がわからないほど綺麗に治ります。 出血量も少ないため、両側に変形がある方では両側同時手術も可能です。

手術からリハビリまで

このように、大病院と同じ最低侵襲手術を数ヶ月〜半年といった手術までの待機時間なく受けることができ、術後も歩行が安定するまで当院でしっかりとリハビリを行うことが可能です。
手術をご希望の方は是非ご相談ください。