概要
レーザー治療とは改善したい色素の状態に合わせて調整できるシミ・あざ取りレーザーを用い、レーザー光線を照射することにより、メラニン色素だけをピンポイントで破壊します。周囲の正常な組織にダメージを与えることなく、シミやあざを取り除く治療です。照射した部分はかさぶたになり、10日前後で自然に剥がれます。一般の手術に比べて傷あともほとんど残らず、痛みも軽くすむことが多いのが特徴です。また、人体に対する副作用もほとんどないので、赤ちゃんでも治療を受けることが出来ます。
レーザー外来は、毎週火曜日、金曜日の午前中と水曜日の午後に予約制で診療を行っており、保険診療内で行なえる太田母斑・異所性蒙古斑・外傷性刺青の治療からシミやそばかすの除去といった自費診療まで幅広く対応しています。
レーザーの特徴
Qスイッチアレキサンドライトレーザー
- 一般的な浅いしみ(老人性色素斑など)はほとんど1回で治療可能です。
- 真皮性の深いしみ(太田母斑など)は数回治療が必要となります。
- 照射部分だけですが、かさぶたができるため、軟膏処置やテープを貼ったりする必要があり、ダウンタイムのある治療です。
- レーザーの照射時間が非常に短く、周辺の皮膚への影響を最小限に抑えた治療が可能です。
ポイント
- レーザーが選択的に異常なメラニンに吸収されるので他の正常組織への影響が少なく安心。
- レーザー照射後、肌が正常化するまでの時間が短く、アフターケアも簡単。
レーザー治療の仕組み
- レーザーの光はシミやアザの元であるメラニン色素によく吸収されます。
- 患部に照射されたレーザー光は、正常な皮膚組織へのダメージを最低限に抑えながらメラニン色素のみを破壊します。
- 破壊された色素は表皮に近いものはかさぶたになって排出されます。深い部分の色素も自然に吸収され消滅します。
- 個人差はありますが、色素の排出・分解が進むにつれ、シミ・アザのないお肌の状態に近づきます。
このような治療に効果があります
- 太田母斑、異所性蒙古斑など(青アザ)
- 扁平母斑など(茶アザ)
- 外傷性刺青
- 老人性色素斑(シミ)
- 雀卵斑(そばかす)
注意事項
治療前
- 皮膚表面に傷などがある場合はレーザーが必要以上に作用する可能性があります。治療前のひげそりや顔そり、スクラブ洗顔料の使用は控えてください。
- レーザー治療などの美容施術を他院で受けた場合、一定期間、間をあけないとレーザー治療を行えないことがあります。必ず医師にご相談ください。
治療後
- 治療をした日からシャワー浴(浴槽にためたお湯にはつからないでください)・洗髪・洗顔等していただいても構いませんが、治療部位を強くこする等の行為は控えてください。強くこすりすぎなければ翌日からのお化粧は可能です。
- 治療後、症状が安定するまでは絶対に日焼けをしないようにしてください。日焼けは色素沈着の原因となり,レーザー治療の効果を妨げます。
- 治療後の経過には個人差があります。また、数カ月間、色素沈着が残ることがあり、その場合は、追加の処置や内服薬が必要になります。
保険診療と自費診療について
レーザー治療には、保険診療と自費診療(全額自己負担)があります。
保険診療対象
太田母斑・異所性蒙古斑・外傷性刺青
自費診療対象
しみ、そばかすなど
※保険適応症例であるのかについては、医師の判断が必要です。自己判断されずに、医師の診察を受けてください。
※レーザー治療では、お肌の状態によっては数回の照射が必要なものもあります。
自費診療時の基本料金(税込)
初診料 | 2,500円 |
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再診料 | 1,340円 |
治療費 | 5,000円(1㎠あたり) |